学部長挨拶
主体的な学びによる地域創造への貢献
人文社会科学部長 蓮井誠一郎
今ほど世界に不透明感と失望感が漂う時期は冷戦後にはなかった、と言ってよいでしょう。 むき出しの「力」が予想もしない形で振るわれ、社会は意見の違いから分断に裂かれ、これからどんな争いや災いが降りかかるか想像もつかない。高校生の皆さんも、自らと日本社会の将来に不安を感じながら、自分は何をすればよいのか、悩む日々かもしれません。
そんな時に重要になるのは、人間と人間が作ってきた文化と社会とに関する知識と知恵です。 人文社会科学部は、文系総合学部として、これらの知に真剣に向き合ってきたプロフェッショナルな教員たちで構成されており、私たちは自らが専門とする知に日々磨きをかけ学んでいます。そしてその知を活かして学生たちが市民として活躍するための丁寧な教育にも励んでいます。
人間と文化と社会について、問いを立て、調べ、分析し、表現する。この知のサイクルを回していくことが、こんな不安の時代でも生き抜く力を皆さんが獲得することにつながります。私たちは、皆さんがそのような力を獲得することを手伝うためにここにいます。私はこれまで、多くの学生たちが人文社会科学部のドアを開け、ここで私たちと共に学び、成長して社会へと歩んでいく姿をたくさん見てきました。皆さんも、私たちの仲間入りをしませんか。皆さんに会える日を楽しみにしています
人文社会科学部が目指す教育
人文社会科学部では、文系総合学部の存在意義を認識するとともに、人材育成を強く意識した学部の編成とカリキュラムを提供しています。「地域」の問題が直接・間接に政治経済や文化のグローバルな動きとも繋がっていることを認識しつつ、人類の知的財産である人文科学や社会科学の学問的な知見やものの見方や考え方、分析方法などを学んでいきます。そのうえで、社会課題の背景や解決に向けて知的鍛錬を積み重ね、課題解決のための専門調査能力や企画力を身に付け、職業人及び市民として企業や地域の課題を見出し、地域経営や企業マネジメントに貢献できる人材を育んでいきます。
本学部の特徴:3学科、メジャー・サブメジャー
人文社会科学部は3学科体制をとっています。地域や国際的なフィールドで調査し、様々なメディアを使って発信する力を身につける「現代社会学科」、法学や経済学の観点から生活者や企業経営や経済を考える「法律経済学科」、古今東西の人間の営みを知り新しい社会の発想を考える「人間文化学科」です。
また、メジャー(主専攻)とサブメジャー(副専攻)を必ず全員が履修するカリキュラムとなっています。一つの専門性だけでなく、サブメジャーの履修によってプラスアルファの視野や実践力を身につけた、多角的な視点や多様なスキルをもつ学生を社会に送り出したいと思っています。現代社会学科では「メディア文化」と「国際・地域共創」、法律経済学科では「法学」と「経済学・経営学」、人間文化学科では「文芸・思想」、「歴史・考古学」、「心理・人間科学」のメジャーから1つを選択し主専攻として学びます。これらメジャーの専門の学びでも、教室から外へ、現場へという方向性を強化します。加えて、全員が主専攻以外からサブメジャー・プログラムを1つ以上選択履修します。ここには、上記学問分野だけでなく、英語力を大幅に向上させる「グローバル英語」、地域課題に取り組んでみる「地域志向教育」、外国人に日本語を教える能力を築く「日本語教育」、公務員としての素養を築く「行政マネジメント研究」のプログラムも含まれます。
メジャー・サブメジャーを軸としたカリキュラムにより、皆さんの関心に基づく、幅広い主体的な学びを支えます。

